新形コロナウイルス(SARS-CoV2)の感染者の数が、峠を超えた中国を除いて、世界各地で増大している中、欧州では「街の下水道からウイルス量を測定して、その地域の感染の度合いを測ろう」という計画があるということを聞きました。
そして、このサウジアラビの大学KAUSTのキャンパス内で、その実証実験を進めるべく準備が進んでいます。これは、特にメタゲノムという手法を用いると比較的簡単に検出ができるものと思われます。そこから感染者数の統計的な推定に持って行こうと言う魂胆ですが、どこまでの精度でそれができるかと言うのはまだ分かりません。
しかし、これである程度の感染範囲などが分かるとなると、非常に重要な手法として一躍最前線で貢献できるかもしれません。確かに、環境をより有効に活用すると言う意味では、大きなポテンシャルを持っているように思います。
また、一般的なPCRテストも、時間がかかりすぎると言う理由で、抗体検査の方に移行しようと言う動きもあります。一方、感染初期には思ったようにIgMがみられないという話もあり、早急な確認テストが期待されます。