啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

エネルギーの生産と消費の国際動向

 エネルギーの世界戦略が、今後の世界政治の方向性を決めてしまうため、この原油天然ガスの産出と消費の動向は非常に重要と思われます。
 とくに、石油ならびに天然ガスの世界第一の消費国は、ともに米国(ともに22%)です。しかし、2009年時の統計によると、中国(10%)は石油消費では、第3位の日本(5%)を抜いて世界第2位ですが、天然ガスでは、ロシア(第2位)、イラン(第3位)、カナダ(第4位)、日本(第5位)についで、中国は世界第6位で、世界の全消費量のわずか3%しかありません。
 この石油偏重型の中国のエネルギー消費動向は、原油天然ガスを一緒くたにエネルギーとして見てしまうと、見えてこないポイントになります。
 おそらく、今後の中国の対中東政策が、対アフリカ政策と並んで、その動向に注目が集まるものと思われます。