啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ヘンリーハブ

 天然ガスの価格を決める指標のことです。ニューヨークの株式市場の指標として「ダウ」平均とかいった用語が用いられますが、その「ダウ」に相当する天然ガスの米国での市場指標の銘柄のことを言うようです。
 ルイジアナ州にあるヘンリー・ハブという天然ガスの集積地に、一旦天然ガスが集められ、そこからパイプラインを経由して全米に送られるため、そこでの取引価格が市場指標となるからでしょう。
 米国の「シェール革命」によって、天然ガスの価格がヘンリーハブ指標で大暴落し、一方原油価格は高値で維持あるいは急騰に向かっているといいます。
 天然ガスは、燃やしても燃焼率がよかったり二酸化炭素の排出量が少なかったりするため、最もクリーンなエネルギー源の一つと言われています。一方、本質的に気体であることから、貯蔵や運搬には特別なハンドリングが必要で、石油ほどの簡便性がないそうです。