啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

清水講師の「地域公衆衛生」論

  地域に密着した徹底した現地調査によるインフルエンザなどの感染調査の重要性が広がっています。新興・再興感染症ウイルスの問題の重要性は言うまでもないですが、その予防のためには地域に根ざした現場主義が必要です。そのためには、地域にどう役立つのかということの分かり安い説明だけでなく、地域が主体的にその問題に取り組むことができる枠組みの設定が必要と説くには、群馬大学医学部の清水宣明講師。
 そもそも「地域」はどうして必要なのかという本質的な問題から、清水講師は問いかけます。彼は、「地域は、「子ども」のため、将来のために存在する」と断言します。そういえば、いろいろな地域の活動の究極は、壮年や熟年の人々の自身の生涯教育や人間関係の再生に使われていることもありますが、確かに、「地域は、「子ども」のため、将来のために存在する」いえると思います。
 その視点に立って、どう地域が主体的にこのような活動に関われるようにすることが肝要でしょう。