啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(木) 日本では「医療崩壊」が始まっているという声

 新型コロナ(Covid-19)の重症化患者としての受け入れも普通の病院では大変でしょうが、他の病状で病院に診察を受けに来る患者さん達も新型コロナに感染しているかしていないかを分からないままで診察や医療行為をしなければならないので、精神的にももう大変で現場では医師や看護師を含む医療従事者の方々の疲弊はつもりに積もっているという話を現場のお医者さんから聞きました。

 特に医療従事者の方々が感染した場合には、医療行為の前線から離脱せざるを得ないだけでなく、その病院などでの濃厚接触者を探し出して感染の有無を確認せねばならないので、病院としての機能が一時的に停止すると言っても過言ではないようです。

 感染爆発の前には医療崩壊が起こっているので、これから大変な感染爆発が起こった場合には、どうなるのか心配になってしまいます。

 トリアージと言って、まずは患者の選別をどこかで一元的に行って、その結果の証明を持って適切な病院に行くような体制が必要なように思われます。つまり、その地域における病院群がその元来の管轄元とは無関係にこの特別体制の下で有機的に組織化されたネットワークを構成し、患者の流れを役割分担ごとに明確化してストリームラインを構築するのです。それが医療従事者の方々の負担をしっかりと軽減する基礎となるものと思われます。

 そして、まずは電話や無料のテレビ電話でお医者さん達が患者と対話でき、薬だけ処方する方法を取るだけでも、一般病院のお医者さん達の負担はかなり軽減されるものと思われます。

 

 開業医の先生方も、専門の科目が異なっていても、飛び込んで来る患者が新型コロナに感染しているかどうかわからないまま診察をせざるを得ない状況は同じ、感染防御の装備はするとしても完全にはできないということで、毎日の緊張は相当のものであるとのことです。

 報道によれば、ニューヨークでも無症状の感染者が次々と他の人達に感染させているとのことなので、これを止めることが大事のようです。


注) たった今、「院内感染防止へオンライン診療 電話の初診解禁も 政府検討・新型コロナ」というニュースが飛び込んできました。