啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ブレア前首相の回顧録


 ブレア英国前首相の回顧録が、日本経済新聞私の履歴書」で連載され、絶好調のうちに終了しました。最終回は、1月31日(火)でした。中村吉右衛門さんの「私の履歴書」から受け継がれ、2月初めにブレア前首相の連載が始まりました。現在では、佐久間良子さんの連載が始まっています。
 「世界の「平和共存」支援〜異教間の相互理解に尽力〜」という題目が最終回でした。
 以前に、ジョージ・ブッシュ米国前大統領の「私の履歴書」の連載がありました。それと読み比べると、米英の相互の現代史の一端がそうれぞれの立場で見れて結構面白かったです。
 もちろん、自分の功績自慢話の感も非常に強いですが、「イラク大量破壊兵器」が結局見つからなかった事実への見解も、相互に微妙な記述になっています。イラク戦争への共同歩調を取った立場は同じでしょうが、歴史が今後どう判断するかについては、互いに気になるところなのでしょう。


 ブッシュ米国前大統領との関係やブラウン前蔵相との確執はもちろん、小泉前首相に関する記述も非常に面白いです。
 時間があるときに、また紹介しましょう。日本語訳も素晴らしいですが、英語の原文で読んでみたいですね。イギリス人特有のユーモアと皮肉が重なった魅力的な文章であろうと推測されます。
(写真は、日本経済新聞私の履歴書トニー・ブレア」連載の第1回目(下)と最終回(上)の記事)