啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

日米入国審査を電子化し迅速化

 米国に入国する際、事前に電子的に登録を行っておき、入国審査を端末で行うことによってその審査を迅速化する「グローバル・エントリー・システム」が、2014年度から開始される予定です。外交の相互主義から、日本でも同じことが米国国民になされます。
 すでに、オランダや韓国でこのような方式が始まっていたとは知りませんでした。現時点では、米韓の関係の方が、日米の関係よりずっといいということなのかもりれません。
 また、米国の入国審査だけ特別で、いわゆる「トランジット」(第3国への一時入国)を認めていません。このため、たとえば、米国経由でヨーロッパに行こうがブラジルに行こうが、その飛行機の乗り継ぎでわずか2時間の滞在であろうが、一般の米国入国者と一緒に並んで入国審査を受けねばなりません。
 この迅速化がはかられるだけでも、日本国民だけであっても大きな改善になるものと思われます。
 <引用:日経電子版 2013/2/3 2:00発信>
「日米両政府は頻繁に両国を行き来するビジネスマンらの入国審査の手続き時間を大幅に短くする仕組みを導入する。旅行者があらかじめ両国が実施する身元審査に合格してパスポートに電子情報を登録しておけば、空港の端末で簡単に入国審査が終わるようにする。早ければ2014年度にも導入する。
 検討しているのは「グローバル・エントリー・プログラム」と呼ばれる仕組み。米国はすでにオランダや韓国などと制度を運用している。
 新制度は日米がそれぞれ対応システムを導入する必要がある。法務省は国内の空港に設置する専用端末の開発費や設置の経費などを予算要求する方針だ。
 日米間では12年4月に野田佳彦前首相とオバマ米大統領が、両国間の移動の垣根を下げるための入国審査の簡素化などで合意した。関係当局が調整を続け、実現へのメドが立った。」
(http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS30005_S3A200C1MM8000/)