「ものづくり」の大事さは、多くの人達が認めているところです。実際、我が国の基幹産業は「製造業」であり、空洞化の問題はあるものの、新興国での稼ぎ頭でもあるところです。
一方、我が国においては、産業のGDP構成比でいえば、サービス業が約7割も占めており、製造業はその主役の座をとうに失っているのです。
そういえば、「物」を買いたいと思うよりも、健康医療や介護福祉も含めて何かシステムやサービスを求めていることのほうが多いですね。
したがって、「ものづくり」を大切にしながらも、よりサービス産業(第3次産業)を中心とした産業やその基盤を、「日本の強さ」としてもう一度大きな方向転換をすべきだと、エモット氏は結論付けています。
それによって、多くの人たちがお金を使い、デフレからの脱却・税収の大幅増を通して、財政の改善に向かうべきと論じています。