一方、日本は、「失われた10年」が、「15年」となり、もう「20年」を超えるのかもしれません。この「失われた時間」は、まさに「デフレに苦しんでいる時間」そのものであったといえます。
この国の借金総額は、国家としてどうしようもないほどの規模に拡大し、国民の預貯金の総額に近づこうとしています。この国の国債の所有者の90何％以上が日本人とはいえ、国家財政は「危機」水準にとうに達していると言われています。
単純に考えれば、もう「お札を刷る」しか手がないわけで、ただそれをやみくもにすれば「制御不能なインフレ」になるのが悩ましいことになる訳です。また、我が国だけでそれをやるわけにはいかず、米国もヨーロッパも同じ問題を抱えているのです。
