その後、その細江先生があの有名な三島由紀夫の数々の写真集を撮影した有名な写真家であることを理解するのに、そんなに時間はかかりませんでした。
特に、細江先生の三島由紀夫題材の「薔薇刑」という有名な写真集は、今も衝撃的なほどに美しく魅力的です。
三島由紀夫が男色であったこと、俗語で男色のことを「薔薇族」ということ(菊門の形状を薔薇に例えての由来であること)、三島由紀夫の本名は「平岡」ながら伊豆旅行中に壮大な富士山の雄姿を見てそんな小説家になるんだという決意を三島市でしたことから「三島」というペンネームにしたとか、その因縁はなかなか深いものがあることが分かりました。