啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(木) 李登輝氏逝く

 日本時間の本日午後8時過ぎに李登輝台湾総統が逝去したと、日本のマスコミが一斉に報道しています。

 思えば、李登輝氏の台北のご自宅に3度ご招待していただいて、親しくお話しをしていただいたことを思い出しています。

 最初にお会いした時は、「事前にゲノムの本を読んで勉強しておきましたよ!」と面会の冒頭に日本語で言っていただいて、びっくり感激したことがありました。

 中国との関係が微妙な現在ですが、かなり明確な立場を表明されて、その意図を詳しく説明しておられる姿を思い出します。

 確か、京都大学農学部コーネル大学に留学されておられたと記憶していますが、元来は生命科学を志向した科学者でおられたようです。

 中国にも多くの友人がおりますし、台湾にも多くの友人があります。ともに、心の通じ合った友人達です。

 科学は国境を作らず、むしろ国境(地域境)をまたぐところがいいところですが、それでも政治に翻弄されることが多々あります。

 そんな思いを持ちながら、李登輝先生の在りし日のことを思い出しています。

 心からご冥福をお祈り致します。