啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(木)約1ヶ月ぶりに大学内スーパーマーケットに行く

 こちらサウジアラビアの大学KAUSTも、在宅勤務になってどのくらい経つのでしょうか?もいう1ヶ月以上は経っているように思います。

 とにかく、徹底した社会(的)距離をとる規制が続いているKAUSTです。大体のものはストックを用意していたのですが、牛乳などはロングライフのものもあるものの、できればフレッシュなものが欲しいですね。このため、同僚の奥さんが毎週1回スーパーマーケットに買い出しに行くついでに、教授にも牛乳などを買い込んで来てくれて玄関前に置いてくれています。これは本当に大変助かっていまして、とても感謝しています。

 サウジアラビアの主要都市では夜間外出禁止令が出ているので、KAUSTも午後3時から翌日の午前6時までは、外出禁止となっています。ただ、スーパーへの買い出しと病院は例外で、そのためには外に出ても良いことになっています。

 スーパーは営業時間がよく変わるのですが、現在は1度に入店できる人数を35人に限って順番待ちで営業をしていますが、午前6時から午後3時までと、数日前からその時間帯に加えて午後9時から午前1時まで営業時間が追加されました。

 スーパーの店頭の所にインターネットカメラが取り付けられており、事前に行列の長さを見ながら来店することができます。

 この徹底規制に従って今までほとんどどこにも行かず自宅にこもりきりの教授でしたが、どうして買わねばならないものも出てきたので、この日の午後11時半頃勇気を出してスーパーに行ってきました。マスクは当然ながら、使い捨ての薄ビニールの手袋をしていきました。いろいろな議論の末、マスクはしていた方が良いことで大体国際的なコンセンサスが得られていると理解していますが、使い捨て手袋の着用についてはまだ論争が残っているようです。とにもかくにも、こちらの特に欧米系の人達はこの薄ビニール手袋をしている人が多いようで、教授もそれに従うようにいたしました。

 やはり、深夜ということもあって、非常に緊張の走る買い物ではありましたが、一応のものはうまく買えたのでしばらくは大丈夫でしょう。

 サウジアラビアの感染者数や死亡者数は、まじかに日本の統計を追っているように、やはり急増しています。まだ歯止めがかかっていない状況です。日本よりは感染者や死亡者の絶対数は少ないようですが、サウジアラビアの人口は日本の3分の1から4分の1(海外からの出稼ぎ労働者の数をどう入れるかに依存します)なので、在住1人当たりの統計を出すと、ほぼ日本と同じような状況にあるのではないかと思います。

 ただ、サウジアラビを離発着する全ての旅客機の発着が国際線・国内線ともに停止していますので、国外に出ることは実質的にはできないようになっています。

 今は、とにかく我慢して、家にいることが一番大事なようです。