啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(木)「Festina Lente」(ゆっくり急げ!)の格言を考えよう!

ヨーロッパの格言で、ラテン語で言う「Festina Lente」は、日本語では「ゆっくり急げ」と訳されます。イタリアそしてスペインでは新型コロナウイルスの感染拡大で、ようやくピークが見え隠れするものの、死者数にしても医療体制にしても悲惨な状況が起こってしまいました。そこで、ときどき使われる標語の言葉がこれ、「ゆっくり急げ」です。

 人命優先か経済優先かという論争をするまでもなく、いわゆる「経済死」と言われる経済が本当に死んでしまう前に、感染の拡大を一刻も早く止めて死者の数を出来るだけ少なくして素早く経済回復を目指すなら、もう「ゆっくり急げ」しかないと思います。

 つまり、できるだけ外出を控えて、満員電車などの3蜜をやめ、まずは経済活動が「ゆっくり」になるかもしれないけど、それが経済回復・経済復興を「急ぐ」道だと早く悟る必要があると思います。1日感染対策の手を打つのが遅れれば、その倍以上の遅れが経済回復や経済復興に出ることは、今や明らかです。

 東京の感染者数日毎の増加の傾向から、それが実際には約2週間前の実際の感染状況を反映しているという事実を冷静に理解するなら、指数関数の法則からもう多数の人達が感染しているという推測は、推測ではなく事実として受け取らねばなりません。

 今、日本に最も必要な格言は、この「ゆっくり急げ」と思われます。

 

注)

ゆっくり急げ(ラテン語:Festina Lente フェスティナ・レンテ) 」はヨーロッパの様々な言語に伝わる格言。一般に「求める結果に早くたどりつくには、ゆっくり進んだほうがよい」、また逆に「歩みが遅すぎると求める結果が得られない」を同時に意味するとされる[。もとはギリシャ語の「σπεύδε βραδέως(スペウデ・ブラデオース)」という格言Wikipedia より引用。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ゆっくり急げ