啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

値上がりが続くサウジのKAUST物価

昨年末から今年にかけて、サウジアラビアの少なくともアブドラ国王科学技術大学(KAUST) 内の様々な物価が上がっています。この値上がりの幅が、驚くほどの高さなのです。



例えば、昨年は早くに値上がりしたのがガソリン。1リットルが11セント(約30円)だったのが、一夜にして2倍の20セント(約60円)に値上がりしました。「それでも、わずか60円!」と意に介さない向きもいらっしゃるのではないかと思いますが、2倍の値上がりというのは早々にはないと思います。



大学から空港までの片道のハイヤー代(ビジネスの場合)は、200リアル(約6,000円)から250リアル(約7500円)と、20%もの値上がり率でした。


エコカートは、月払いのリースですが、1ヶ月約15,000円だったのが約1,8000円以上となりました。家賃に至っては、もう言いたくありません。入出国用のマルチプルエントリービサの取得のための政府徴収料が約15000円程度だったのが、約10倍の150,000円になるだろうとの噂があります。これは噂なので、そのまま信用できませんが、おそらく値上がりが避けられないのでしょう。



それでも、今までが安すぎたと思っていた人も多いのか、あまり強い不満の声も聞きません。不満を言っても、どうしようもないと諦観に似た気持ちを持っている人達もいるのかも知れません。



日本のようにデフレーションで、物価が値上がりせずに不況が続くのも困りますが、物価が上がるのも生活に直に影響しますので、早く落ち着いてほしいと思う次第です。