啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ラマダン・カリーム(Ramadan Kareem)

ラマダン(Ramadan)とは、もちろんのこと「断食」のことですが、イスラム社会にこんなに大きなインパクトを持っている行事であるのかを、まだ一部ではあると思いますが、実感しました。
なお、「ラマダン・カリーム」とは、キリスト教徒なら「メリー・クリスマス!」、新年の「ハッピー・ニューイー!」に似ていて、「ハッピー・ラマダン!」といった挨拶の言葉です。(「カリーム」とは、「寛容な」とかといったアラビア語。)
昨日の6月18日(木)の午前3時に始まっています。その日は午後6時45分まで、食事も水も取れません。
昨日は、サウジアラビアの首都リヤドのホテルに泊まっていたのですが、一昨日まで満室のような混み方だったのですが、朝から人がほとんどいなくなりました。本当に「消えた」という言葉が適切なほど、人がいなくなりました。
ホテルの案内には、イスラムでない人のために、ラマダン中であっても昼食の用意がしてあるということで、いつもと異なって地下の非常に広い会議室のようなとてもレストランとは思えないところに、豪華なブフェスタイルの食堂が用意されていました。しかし、本当に誰もいないのです!ウェイターの人が二人だけという状況です。こんなところで本当に食事をしていいのか気が引けそうな気分でした。


(ホテルのラマダン中のイスラム教徒でない宿泊客のために用意された昼食のための食堂。本当の昼食時と言うのに、人が消えたように誰もいない状況。)