啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

シアノバクテリアのバイオテクノロジー

シアノバクテリアは、地球の誕生以来最初に誕生したと言われるバクテリアの一つです。今でも、どこの海にも数多く存在しています。
いろいろな種類があり、それなりの分類もできていますが、未だに新種が続々と見つかっています。シアノバクテリアの一番の特徴は、もちろん光合成をするということ、つまり光からエネルギーを生み出すことができる能力を持っているということです。「光に晒されるだけでエネルギーを獲得できる」という生命誕生以来の画期的な発明を最初に手に入れたと考えられているのが、シアノバクテリアなのです。
テキサス大学オースティン校のシアノバクテリアの系統保存事業を行っているグループによれば、ほとんどのシアノバクテリアは培養が可能とのことでした。そういうこともあって、シアノバクテリアからバイオエネルギーになれそうなものとか、あるいは有用な代謝物を作るようなバイオテクノロジーがまた人気になってきたように思います。