啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

越喜来中学校で国際親善の出前授業

岩手県の大船渡(おおふなと)市に、全校生徒約60人という越喜来中学校があります。越喜来は、「おっきらい」というのが本式らしいですが、最近では「おきらい」ということが多いらしいです。
もう1時間も車で北に行けば、盛岡に近くなってくるような土地です。
ここで、英国人のジョンとともに、サウジアラビアのアブドラ国王科学技術大学(KAUST)からの国際親善ということで、午後10時50分から約50分間の授業を2人で行いました。
ジョンがこの大学の紹介と、二酸化炭素を排出しないでエネルギーや有用化合物を作り出す藻類の探索と、それに基づくバイオテクノロジーの説明を英語で行いました。また、近くで採取した藻類を顕微鏡で観察してもらいました。
教授は、ジョンの通訳をするとともに、いくつかの補足的な説明を行いました。また、ジョンの顕微鏡観察の準備ができるまで、教授が好きな宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」という詩を、生徒諸君に向かって朗読してあげました。
どのくらい理解してもらえたか心配ですが、心のどこかに残っていてくれれば、ジョンも教授も大満足です。復興の続く大船渡で、生徒の皆んなが頑張って伸びていってくれることを願ってやみません。