啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2013-07-12から1日間の記事一覧

「利他的遺伝子」と包括的適応度

この場合の「利己的DNA」の意味は、故ハミルトン博士がいう「利他的遺伝子」に通じるものがあります。つまり、親鳥が自身の身の危険まで冒して雛鳥を守ろうとするのは、自身DNAに近縁なら、自分を捨てて、他を利することになっても、そのDNAを守ろうとする考え方…

「Selfish DNA (利己的DNA)」の異なる2つの意味

ちょうど、一昔前に、「Selfish DNA (利己的DNA)」という一見魅力的言葉使いが、全くことなる意味で用いられて混乱したことがある状況に似ています。 つまり、ゲノム上のトランスポゾンやレトロエレメントのように、ゲノム上にあるのに、その宿主生物ゲノムの…

暗黒DNA

天文学分野の「暗黒」物質や「暗黒」どエネルギーの「暗黒」を拝借して、「暗黒DNA」というときは、ふたつの全く異なる意味で使われようとしているので、是非気を付けましょう。 ひとつは、ENCODEプロジェクトのいう意味での「junkDNA」などの機能の分かっていないゲノ…

暗黒物質と暗黒エネルギー

ハップル望遠鏡などの天体観測機器の巨大化や宇宙化で、宇宙の見えないものが見えるようになっていました。 宇宙の大部分を占める暗黒物質の謎、そして加速度的に膨張している宇宙を引っ張る闇の暗黒エネルギー。それらの謎に迫ろうとする現代天文学は、分野…