啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ジェッダの空に雲



こちらサウジアラビアのKAUST(アブドラ国王科学技術大学)のあるジェッダでは、昨日の雨のせいか、ふと空を見上げると、雲がたくさん出でいるのを発見しました。ジェッダの空に「雲」が出たのです。これは、実は、こちらでは一大事なのです。
 といいますのも、信じられないでしょうが、普通こちらの空には、雲が一つもありません。毎日が天に抜けるような青空であり、まさに「晴天」なのです。 
 一方、日本には、いつも青々とした木々や草花がどこでもあり、そして日本の四季を映す空の雲々は、まさに「天」がくれた自然の「恵み」であり「美しさ」なのです。
 サウジアラビアに来るまでは、そんな日本の自然の美に、感謝するどころか、気付きもしませんでした。日本がいかに「自然」に恵まれた国であるのか!

 でも、このジェッダの常夏の晴天も、自然がくれた恵みでもあります。なにせ、飲み水や緑を維持するのに莫大な資金が投入され必要とされていますが、砂漠の下にそれを補完するにあまりある莫大な石油という価値ある「自然資源」という恵みを与えてもらっているのですから。