啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

医療特区

本日付(2014年5月8日)の日本経済新聞のインターネット速報によりますと、神奈川県が国際医療の特区の目玉として、以下のようなGood Newsが載っていました
「黒岩知事は3〜9日の日程で訪米している。県と医療関連企業でつくる一般社団法人「ライフイノベーション国際協働センター」(川崎市)が、米国で著名な医学部を持つジョンズホプキンス大学、がん研究機構のダナ・ファーバー・がん研究所と医療分野での協業に関する覚書を交わした。黒岩知事は「米国の大学との覚書でメディカルスクールの構想を実現させる」と語った。」とのことです。
ただ、実際に米国の大学の医学部を日本に持ってくるのは、いわゆる「岩盤規制」のため、ほとんど不可能に近いほど難しいらしいです。
中東では、ドバイにハーバード大学の医学部があるように、実は日本よりも規制や言葉そして文化の面でより厳しいと思われるのに、それが実行できている現実は、非常に複雑な思いを抱かせます。
「9.11」(ナインイレブン)の国際同時多発テロ以降、中東の人達は欧米への特に米国への入国が厳しく制限されたり、入国できてもとても厳しい検査を受けさせられたといいます。これが現在も中東の人達のトラウマになっているとも言われていますが、特に中東の富裕層が米国で医療ケアを極端に受けにくくなったのでした。
このため、それなら米国の有名大学の医学部を中東に誘致しようとしたのでした。
この底知れぬニーズが、とてつもなく不可能に近いことを実現させたのかもしれません。