啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

紅海の夕陽の大きさ

紅海に沈む夕陽を見ていると、その大きさに感動します。
 日本で見ているのと同じ太陽なのに、その大きさは直径にして倍くらいもあるようにみえます。
 一般に、真昼の頭上の太陽は小さくみえ、水平線上に沈む夕陽は大きく見えることは、よく言われています。この理由は、目の錯覚論などがありますが、どうも理由がよく分かっていないことが分かってびっくりした次第です。
 でも、もっとも有力な説は、「空気レンズ」説です。頭上にあるときは、大気圏の空気の層を真上に突っ切るように見ているので、最短の空気の層で太陽を見ていることになります。一方、夕陽の場合は、目線の水平方向で見ているので、大気圏を低い斜めで突っ切る方向で見ているので、その分長い空気の層をつっきってみていることになります。
 空気の層が厚いほど、レンズ効果が強くなるというわけです。
 おそらく、紅海上の空気は非常に濃いために、レンズ効果が大きく効いているのかもしれませんん。
 とにかく、紅海の夕陽は、感動的に大きく、感傷的に深紅に輝き、限りなく透明にしてエメラルド色の海を「紅い海」に染め上げてしまいます。