「ゲノム」というキーワードが色あせて行く一方、そのゲノムの世界で新しい世界観の創生が起きてきています。
それは、メタゲノム解析という手法がとてつもないバクテリアの多様な世界を明らかにしてきています。「明らか」にすればするほど、「明らかになっていない」バクテリアの世界が出現するという皮肉な現実。土壌であれ、海洋や湖沼などの水圏であれ、空気中であれ、想像を絶するほどの超膨大なバクテリアの世界。
生命の起原についても再考が要求されてくるでしょう。
以前のこのブログでも紹介しましたように、クレイグ・ベンター博士の意味での「生命の暗黒物質」が大きな課題となって浮上して来ています。
実は、このような課題は、バクテリアだけでなく、原生生物(リン・マーグリウス博士の言う「プロトクチスタ」)やウイルスの世界でも起きています。
このような新たな方向性を「ゲノム」というキーワードだけでは言い表せません。しかし、新たなキーワードが必要なのですが、いい言葉がまだ見つかりません。