特に、最近のVenter博士達のこのPNAS論文では、病院の緊急病室のとなりのトイレの流しの底から綿棒のようなもので採取した「バイオフィルム(biofilm)」から、「セルソーター(FACS)」・「MDA」・「アッセンブラー」を用いて、「TM6」という名前の新規の「門」に属するバクテリアの全ゲノム検定を行ったのです。
少量のDNAだけでというか、少量だからというべきか、この全ゲノム増幅(Whole Genome Amplification: WGA)によって、思いのバクテリアゲノムを引き当てる確率が高くなります。これが、「ミニメタゲノム」解析なのです。
そのなかでも、非常に重要で急速にその使用が広がっているのが、「MDA」(Multiple Displacement Amplification)です。