啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「時よ、止まれ!」の願いのカレンダー


 何の変哲もないただのカレンダー。ところが、よくよく年月を見ると、「1980年2月」のカレンダーです。何と、33年以上も前のカレンダーが、実家の部屋の片隅に今も貼ってあります。
 自分の子供の家族が、幼子を連れて家を出たその年のその月のカレンダー。いつか戻って来てくれるという淡い期待と切ない願望のやりきれない思いのまま、そのカレンダーを貼り続けたのでしょう。30年以上の歳月が経ってもなお、カレンダーだけが密やかに待ってくれているのかも知れません。
 そういえば、明日は「父の日」。子がまた次に親となって続く連鎖の「親と子の順送り」の定めながら、相互の思いだけは時を超えて変わらないように思われます。