最近、ツパイの全ゲノムの塩基配列が発表されました。これは、BGIのグループがNature CommunicationsにARTICLEとして発表したものです。
ツパイは、ツパイ目(ツパイもく、Scandentia)として、脊椎動物亜門・哺乳綱の1つの目を構成しています。現生の生物種としては、2科5属16種がツパイ目に属するとされています。
Wikipeidiaによりますと、ツパイはマレー語:のtupai)から来ており、古くは「キネズミ」と呼ばれていました。
また、ツパイはネズミかサルかといった議論も、つまりげっ歯類か霊長類かいう系統分類上の問題もありました。
しかし、最も注目されたのは、HBV(B型肝炎ウイルス)やHCV(C型肝炎ウイルス)が感染するヒト以外の動物としても知られており、感染動物モデルとして開発競争が世界的に繰り広げられています。
今回のこのゲノム解析では、こういう点においても議論されています。
<参考> Y. Fan et. al. (2013, 5 Feb.) Genome of the Chinese tree shrew. Nature Communications 4:1426
(http://www.nature.com/ncomms/journal/v4/n2/full/ncomms2416.html)