啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

1兆ドルのプラチナ記念硬貨発行の奇策?

 突然びっくりするようなニュースが米国から飛び込んできて、いま一斉に日本のマスコミが報道してきています。
 米政府が、1兆ドルのプラチナ記念硬貨を発行し、FRB(連邦準備制度理事会)に預けて、財務省の口座にその分を計上して、米国債のデフォルトを避ける奇策に出ようとしているということです。
 これは、日本でも同じですが、紙幣の発行は中央銀行FRB(日本の場合は日本銀行)に限られているため、政府が勝手に政府紙幣を発行できなくなっています。
 一方、硬貨(コイン)は、米国では特にプラチナ製の記念硬貨は、政府が発行できることになっています。(日本でも、すべての硬貨は、日銀の発行でなく、政府発行です。)
 もし1枚の「本当」の10兆ドルコインなら、重量はなんと194000トン、ほぼサターンロケットVの約7倍の重さとか。さすがに、これはFRBも迷惑でしょう。
 しかし、同価値の硬貨を発行している政府はほとんどないし、大体がそのお金があれば苦労しない訳ですから、額面だけ「1兆ドル」と刻印した、ちょっと大きめな実質1000ドルくらいのプラチナコインの発行ということでしょうか?
さて、この奇策がうまくいきますか。もしこの奇策が実行されたら、歴史的なコインとなり、世界的に見物客殺到となるでしょう。
 いずれにしても、昨日の「ジパングのすすめ」の記事で書いたように、非常に深刻な財政の危機事態が、奥州・日本・米国で進行しています。