啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

CODATA総会(GA)

CODATAの総会のことを、「GA」と言います。General Assemblyを略してGAと言っているのです。本日は、その2日目で最終日でした。
 国際政治の縮図のような世界です。いろいろな議題を、きちんと「motion (動議)」、「second (支持)」、「favor (賛成)」、「oppose(反対)」、「abstention(棄権)」と議場に呼びかけなら、順次評決していきますが、最も「重要な」議題が役員の選挙です。今回は、EC(Executive Committee)メンバー他の改選です。選挙なので、それなりに静かな運動があるようですが、もっとも興味深いのは、有権者の母集団がはっきりしないのです。
 もちろん、有権者の定義やその投票権行使の範囲などは明確に決まっているのですが、出席者の誰がいくつの票を持っているかが分からないです。国ごとの代表者のそれぞれの1票に加えて、分野ごとの国際連合(IU: International Union)も、CODATAに参加している連合は1票の投票権を持っているので、代理投票権をもつ人は、複数の投票権をもつ場合が頻繁にあり、投票結果に大きな影響を与えることができます。したがって、その誰が何票の投票権を持っているのかといった情報を持っている人達が、有効な選挙運動ができるのでしょう。
 おそらく、国連などでは、その最も激しい活動が行われていることが予想されます。CODATAは科学者の集団なので、その政治性には自らの限界もあり品位もそれなりにありますので、さすがにあからさまなことは何もないのですが、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の感は否めません。