啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

大型ゲノムシーケンスセンターの終焉:ゲノム検査センターへの転換

 イオン・トレントのPGMやまもなく出るプロトンなどの机上タイプの小型シーケンサーはもちろんのこと、ナノポアやゼニアなどのUSBタイプのシーケンサーが一般化すると、既存の大型ゲノムシーケンシングセンターの存在意義が急速に薄れてくることは間違いありません。
 個々の研究室で十分なシーケンシングが可能になるだけでなく、ヒトゲノムで言えば、病院や医療機関あるいは診療所で活発に産生されるようになってくるでしょう。
 そうすると、大型ゲノムシーケンシングセンターは、ゲノム検査センターか情報解析センターへの転換を余儀なくされてくるでしょう。
 BGI流の事業モデルも、サンプリングセンターや情報解析センターのような役割で収益を上げない限り、事業モデルの破綻は不可避と思われます。