啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(月) シーケンシングのパラダイム変換の実際

サウジアラビアのKAUST (アブドラ国王科学技術大学: King Abdullah University of Science and Technology)の特徴の一つが、いわゆるコアラボです。
コララボとは、「Core Lab」のことで、核となる研究施設です。いわば、日本では共通機器センターや研究支援センターに相当するものと思われます。基本的には、各研究室を助ける高度な研究支援の施設です。
ネーミングが「コアラボ」と言って非常に良いので、研究支援とは思われないかも知れません。
例えば、バイオサイエンスのコアラボには、ゲノムんなどの最新シーケンシングの機器が満載ですし、プロテオミクスのMSからNMRそして結晶解析まで全部共通機器として揃っています。
教授のグループもコアラボのシーケンシング施設のフルユース(全面的使用)の態勢がようやく出来上がりました。
シーケンシングは、もう「目的」ではなく「手段の一つ」であるとのパラダイム変換が急速に進んでいますが、まさにそれを実現してきている実感があります。