啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

東工大客員教授

東京工業大学客員教授にさせていただいて、もう何年目になるでしょうか?3年を過ぎたのかもしれません。すずかけ台にも何度も通ったような感覚を持っています。
 一旦お伺いすると、研究打ち合せや議論がはずみ、かなり長く滞在してしまいます。また、新幹線の最終まで、喫茶店などでも討議が続くこともしばしばでした。

 今回、広瀬茂久教授のお世話で、バイオ研究基盤支援総合センターシンポジウム「ゲノム研究最前線」を開催してくれました。岡田典弘教授がシーラカンスのゲノムの話を、伊藤武彦教授がシーラカンスゲノムのアセンブリの話を、黒川顕教授が国際メタゲノムプロジェクトの話を、そして教授が「ゲノム情報解析と海洋微生物多様性メタゲノム解析」と題して講演しました。
 教授の予想に反して、聴講者が多数駆けつけてきてくれて、ほとんど満席でした。とくに、教授の講演は最後であったので、聴講者の方々は途中で抜けて帰ってしまうだろうと思いきや、ほとんどの人達が最後まで残っていてくれました。特に、聴講者に若い人達が多かったのは、非常に嬉しい次第です。




 シンポジウムの終了後、岡田典弘先生と広瀬茂久先生が、大学内の食堂兼カフェテリアに講演者を連れ行ってくれました。そこに、岡田研の二階堂准教授と大学院生の鈴木君が同席してくれました。岡田典弘先生と広瀬茂久先生、どうもお世話になりました。ありがとうございました。
 伊藤武彦教授・黒川顕教授とご一緒できて、大変楽しかったです。特に、お二人の年齢が40歳そこそこ。次世代のゲノム分野やバイオインフォマティクス分野を担うお二人です。
 なお、二階堂さんは、東工大をテレビのお茶の間で一躍有名にした「人力飛行機大会」で優勝の記録をもつパイロットだったとのこと。琵琶湖上空を飛びすぎて湖面を脱し、地面かコンクリートテトラポッドに衝突して事故が発生するのを防止するため、わざと主翼の一方を折って湖面に向かって突入したとのエピソードを披露してくれました。その一部始終が民放の全国放送でドキュメンタリーのように放送されたそうです。