啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2011年ノーベル物理学賞

 時事通信 10月4日(火)19時3分配信の「宇宙加速膨張の米豪3氏=超新星観測で解明―ノーベル物理学賞」によると、2011年ノーベル物理学賞が、以下のように決定されました。
 「スウェーデン王立科学アカデミーは4日、2011年のノーベル物理学賞を、超新星爆発の観測から宇宙の膨張が加速していることを明らかにした米カリフォルニア大のソール・パールマッター教授(52)、オーストラリア国立大のブライアン・シュミット特別教授(44)、米ジョンズホプキンス大のアダム・リース教授(41)の3人に授与すると発表した。
 宇宙は約137億年前のビッグバンで生まれ、膨張を続けているが、従来の研究では重力によって膨張速度は次第に減速すると考えられてきた。
 パールマッター教授らのグループとシュミット、リース両教授らのグループはそれぞれ、遠方で起きた超新星爆発のうち、明るさが分かっている「Ia型」と呼ばれる天体を50個以上観測。予想よりも明るさが暗かったことなどから、1998年に宇宙の膨張速度が加速を続けているとした論文を発表した。
 この加速は宇宙の約73%を占める正体不明の暗黒エネルギーによるものとされ、2001年に打ち上げられた天文衛星「WMAP」の観測でも裏付けられた。」
(引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111004-00000098-jij-soci) 

朝日新聞(2011年10月4日12時57分)配信のasahi.comの「故スタインマン教授の受賞取り消さず〜ノーベル財団」の記事のよると、以下の通りです。
 「ノーベル財団は3日、今年のノーベル医学生理学賞受賞者について、発表直前の9月30日に亡くなっていたことがわかった米ロックフェラー大のラルフ・スタインマン教授を含む3人に与える決定を変更しないことを決めた。
 財団によると、3日午前11時半に授賞が発表されたが、死去の知らせがロックフェラー大の学長を通じて財団に入ったのは午後2時半だった。
 対応を検討した結果、故人には授賞しないという内規はあるが、授賞を決めた時点で死去の事実を把握していなかったことを考慮。発表から授賞式までの間に亡くなった例に準じ、発表通り賞を贈ることにした。ロイター通信によると、賞金1千万スウェーデンクローナ(約1億1千万円)の半分は、予定通りスタインマン教授側に支払われる。
 スタインマン教授は4年前に膵臓(すいぞう)がんがみつかり、受賞業績となった「樹状細胞」を使った免疫療法を自ら処方し、治療を続けていた。」
(引用:http://www.asahi.com/science/update/1004/TKY201110040002.html