啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

アトランタオリンピック記念公園



 ジョージア水族館は、アトランタオリンピック記念公園内にあります。
講演はよく整備されていて、クーベル男爵の銅像があります。
 「参加することに意義がある。」という彼の言葉は、あまりにも有名です。近代オリンピックの確立に大きく貢献した立役者でした。しかし、クーベルタンのこの言葉は、オリンピックの「アマチュアリズム」を長く助長したと言われています。
 その後、IOC会長が第5代目のブランテージから第6代目の第3代キラニン男爵マイケル・モリスに交代して1974年のIOC総会で、ついにオリンピック憲章からアマチュア規定が削除されました。その後、サラマンチ会長に受けつながります。つまり、プロ選手の参加を認め、本当のNo1を決めようとする「競争主義」や「商業主義」の導入を図るまでは、クーベルタン男爵のアマチュアリズムは、オリンピックの大きな方針でした。

(参考)〜クーベルタン男爵〜
「歴史書のオリュンピアの祭典の記述に感銘を受け、「ルネッサンス・オリンピック」の演説の中で近代オリンピックを提唱した。賛同者によって国際オリンピック委員会IOC)が設立され、1896年のアテネオリンピックの開催へとつながった。 1912年第5回ストックホルム大会の芸術競技で、自らは金メダルを獲得している。この時彼はホーロット&エッシェンバッハという偽名を使い、文学部門に参加した。出品作品は仏語で「Ode au Sport(日本語で『スポーツ賛歌』)」。これほどまでにクーベルタンは芸術競技に熱心であった。
 国際オリンピック委員会事務局長、第2代国際オリンピック委員会会長などを務め、近代オリンピックのシンボルである五輪のマークも考案した。
 「オリンピックは、勝つことではなく参加することにこそ意義がある」の言葉が有名だが、実はこの言葉は彼の考え出したものではない。この言葉は聖公会ペンシルベニア大主教であるエセルバート・タルボット(Ethelbert Talbot)が1908年のロンドンオリンピックの際にアメリカの選手たちに対して語った言葉である。
 1908年のロンドン大会が開催された当時、アメリカとイギリスは犬猿の仲となっており、アメリカの選手団はロンドンに来てから色々な嫌がらせを受けた。それで気の滅入ってしまったアメリカ選手団が気分転換にセント・ポール大聖堂聖餐式に出かけたところ、この大聖堂でタルボット大主教から上記のセリフの入った説教を受けて、大いに勇気付けられた。
 この時の出来事とセリフが伝わり、感銘を受けた彼が各国のオリンピック関係者を招いての晩餐会の席上でのスピーチで引用して演説したところ、たちまちこのセリフが“クーベルタン男爵の演説”として有名になり世界に広まってしまった、というのが真相である。
 また、クーベルタン男爵はこの席で「自己を知る、自己を律する、自己に打ち克つ、これこそがアスリートの義務であり、最も大切なことである」とも語っているが、こちらは本人が考え出したセリフである。」
(引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%B3)