啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(日) オミクロン株蔓延への対策ポイント

 オミクロン株の市中感染がいよいよ初期段階から急速に伝播していく段階に移行する中で、重要なのポイントが見えてきたように思います。

 デルタ株と比べて、オミクロン株の感染力がかなり強なっている一方、重症化リスクや死亡リスクはかなり低いことが分かってきました。

 そういう状況の中で、医療逼迫の轍を二度と踏まないよう、科学的な知識に基づいた早期の効率的な対策が求められます。つまり、限られた人材を含むリソースを前提に、有効な対策を早目に用意するということです。

 端的に言えば、今後オミクロン株の感染者が急激に増加することを想定して、感染者の方々で軽症か中症の人々への対応を用意することです。そして、濃厚接触者の定義をより明確に限定させて、無駄な対応を貴重な人材を幅広く対応させないことです。

 はっきり言うと、「安全・安心」の「安心」を意識しすぎて無駄な対応ばかりで貴重な医療人材を消耗させたり枯渇させたりしないことです。

 水際作戦は、飽くまで市中感染を「遅らせる」ことが主眼であって、それを食い止めることはできません。遅らせて作った貴重な時間をオミクロン株の感染による軽症化・重症化の対策準備を早急に行うことだと思います。

 

以下の記事は、コロナ感染者の治療方針が非常に分かりやすく的確に述べてあります。


https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20211226-00274368/