HIVを始めとする様々な病原性ウイルスの進化の研究から、いち早く「変異株」の問題が浮上するだろうとして、世界中の新型コロナウイルスの変異株をウイルスゲノムから追跡できるシステムを昨年の3月頃からほほ1年弱をかけて開発してきました。
ドイツにあるGISAIDという新型コロナウイルスのゲノムデータベースと共同研究契約を結び、その日の毎朝に全ての新型コロナウイルスの全ゲノム情報をダウンロードして、毎日世界中の全ての新型コロナウイルスゲノムに起こった突然変異(mutation)を全てモニタリングできるるシステムです。
主要な解析もオンラインでインタラクティブに可能で、その系統や起源そして機能の変化や結合部位における変化なども即時に予測します。
是非、このシステムをご活用ください。
https://www.cbrc.kaust.edu.sa/covmt/
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.01.22.21249716v1
また、サウジアラビアのウイルスゲノムの配列解析も同時平行に進めています。
(生物の科学「遺伝」の 2021年1月号特集もご覧ください。(このブログ記事で、もうすぐ紹介させていただきます。)