村田製作所、TDK、太陽誘電などの日本企業が世界市場のかなりの部分を占めているMLCCとは、「セラミックと金属電極を多層化することによって、小型大容量化を図ったチップ型コンデンサー」のことで、蓄電や電力安定そしてノイズ除去を行う電子部品で、現代の電子機器に必須の部品と言われています。
特に、スマートフォンはもちろんのこと、薄型テレビ、5Gの基地局、そして電気自動車のパワートレインには非常に多くのMLCCが必要とされています。
この技術を巡っては、日本企業が世界優位の競争力を誇っており、日韓のフッ素素材問題の第2弾の候補にもなっていると噂されているものです。
このようなニッチェ(市場における特別な位置)的というか、オフ・メインストリームというか、他では真似ができないような製造技術が今後の産業発展の中心になっていくものと思われます。
そのようなところに、今後の日本企業の発展の巻き返しが図れていくような気がします。