啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「信頼感と連帯感取り戻せ」

 8月17日(水)の日本経済新聞朝刊の大きなコラム(経済教室)に「信頼感と連帯感取り戻せ」と題して、ビル・エモット氏(英エコノミスト元編集長)がいい主張をしています。
 エモット氏は、「今回の大震災の被害の大きさは十分分かるが、冷静に考えると、この100年に1回の災害からの復興を日本は2〜3年の間に果たすであろう」といいます。
 そして、彼は、我が国において、「その後」についての信頼感とコンセンサスの欠如が大きな問題と指摘しています。
 「・・震災後最初の景気回復を経てから日本がたどる道のりでは、信頼感が決定的な要因となるからである。投資に対する企業の信頼感、将来に対する家計の信頼感である。そしてなぜ共同体かといえば、望ましい未来の実現に向けて何をすべきかの決定は、国か地方かを問わず、共同体全体で醸成されるコンセンサス(合意)の度合いに左右されるからである。そしてこの決定は、信頼感にも影響を及ぼす。」