啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

大学教授は高額所得者か、一般サラリーマン並みか?

Yahooニュース、2/2(金) 17:05配信のNewsWeekからで、「日本の大学教授は高額所得者か、一般サラリーマン並みか?」という記事が目を引きました。
元来は、NewsWeek2月2日(金)15:52配信の松野弘氏(千葉商科大学人間社会学部教授)の記事がオリジナルなようです。)

「<大学苦難の時代だからこそ、すぐれた教授をいかに確保するかが重要だが、果たして大学教授はどの程度の給料をもらっているのか。国立大学は大学別の給与リストも掲載する>」
という前書きで始まります。

「国家公務員や民間大手企業の給与と比べると、
一般に、高額所得者の最低基準ラインとされているのが、給与所得者(サラリーマン)の確定申告のための収入、2000万円である。
また、高いとされている国家公務員の給与(年収)は、概ね、本省の課長クラス(45歳前後)で約1200万円程度、部長クラス(50歳前後)で約1400万円程度、事務次官・局長・審議官(大臣官房)クラス(55歳前後〜60歳前後)で約1800万〜2300万円とされている。
民間の大手企業や大手マスコミ関係者では、30歳代後半で1000万円以上の年収があるので、民間企業の場合には、国家公務員よりもはるかに高い給与(年収)をとっている(いずれも推定金額である)。
これに比べて、大学教授の給与(年収)はどうだろうか。
一番高いのは一流といわれている有名私立大学クラスで、最高は教授クラス(55歳前後)で1600万円前後、最低は800万円前後(小規模な私立大学)である。」
とのこと。
この記事の前半のまとめは、
「こうみてくると、大学教授(60歳)の給与(年収)は国家公務員や大手企業でいえば、課長、ないし、部長クラスの給与(年収)と推定できる。とすると、大学教授の給与(年収)はさほど高くないということがいえる。」
ということ。



「欧米の一流大学教授と比べると、
欧米の超一流大学(ハーバード大学・オックスフォード大学等)では、平均年収は2000万〜4000万円前後である(最高額はDistinguished Professor=特別栄誉教授クラスか、それに近いクラスの教授の給与[年収]。また、一般に自然科学系やビジネススクールの教授の給与は他の分野と比べて高いとされている)」
ということだそうです。

結論的には、
「とはいえ、日本、欧米に限らず、大学教授の給料は高いと思われがちだが、一流企業の役員等と比べると実はそれほど高くない。」
グローバル化の波の中で、欧米の超一流大学や民間の大手企業との人材獲得競争の側面からすると、こんな待遇ではとても優秀な教授陣を確保できるとは思えないといっても過言ではないだろう。日本の大学が生き残っていくためには、思い切った人材獲得のための投資をしなければならない時期にきていると思われる。」
ということです。

(引用:
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180202-00010001-newsweek-bus_all

https://www.newsweekjapan.jp/stories/carrier/2018/02/post-9455_2.php )