啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

AMED「臨床ゲノム情報統合データベース整備事業」が始まる

国立研究開発法人のAMED (日本医療研究開発機構: Japan Agency for Medical Research and Development)は、いよいよ臨床ゲノム情報統合データベースの整備を始めます。これが、生命科学情報統合データベースの本丸に一番近いところに攻め入るものと思われます。特に、情報公開も制限が付くものもありますが、ここからブレークスルーが生まれる可能性があります。
米国のオバマ政権が掲げている「Precision Medicine」(正確医学) や本年掲げた「Cancer Moonshot」(がん・打ち上げプロジェクト)は、まさに患者さん達のインフォームト・コンセント(正しい情報を得た上での合意)の下でご協力を得て、その集団をコホートとみなして、ゲノム情報のデータベースを構築して、対象とする疾患の感受性遺伝子の同定や予防・治療並びに新薬の開発に結びつけようというものです。ちょうど、この日本版ということが言えると思います。