啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

学位審査員

本日に、学位審査が2つもありました。サウジアラビアのアブドラ国王科学技術大学(KAUST)では、学位授与に至る審査を厳格に行っています。学位審査のほぼ1年前に学位論文を書くための準備審査を受けなければなりません。これが結構キツくて、ほぼ学位論文並の文書とそのための研究結果が求められます。このため、セメスター(学期)の区切りに近づくと、学位準備審査と学位審査が頻発します。
昨年末から本日まで、教授の直の学生でないけれども、もう7人から8人の学生の学位準備審査と学位審査の委員を引き受けてあげました。
しかし、さすがの教授もこれ以上引き受けると、研究を始め様々な仕事が停滞してき出したので、しばらく審査員を断ることにしました。早速、何の前触れもなく突然やって来て学位準備審査をお願いしてきた学生に、丁重にお断りしました。その学生には申し訳ないけれども、もう十分に責務以上のことを果たしたので、多数いる別の先生が引き受けるべきと考えた次第です。といっても、このセメスター(学期)の学位準備審査と学位審査の峠は過ぎてしまったのかもしれません。