啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

台湾南部地震・懸命の救援作業をCNNライブ報道

台湾南部の台南・高雄で今朝方起こった大地震で、ビルの倒壊などで懸命な救援作業の続く台南の状況をライブで報道しています。報道によると、生存者の救援を一刻も急ぐため、素手での作業が進行中であると報道しています。この他人事ではない災害に、応援しながら救援の状況に注目しましょう。




(All the pictures were taken from the CNN International at 11:20 am on 6 February, 2016, in Saudi Arabia. These pictures will be used only for private use such as this blog.)




*2016020602*バシー海峡
こんな名前の海峡が日本の近くにあり、実に交通の要衝であり、軍事的にも非常に重要な海峡とは、全く知りませんでした。南シナ海の領有権をめぐる国際的な論争の中心的課題の一つが、「バシー海峡」を巡る問題であり、軍事的な紛争に発展する可能性もこの海峡の支配権の争奪戦によるものと想定されていることを最近知りました。
日本列島の南西端の地図は、よく見慣れているように、沖縄のさらに南西端に宮古島石垣島があって、その南端に台湾が存在しますので、その台湾全島か台湾の北部半分までしか表示されません。しかし、もう少しだけ目を引いて日本地図をみると、台湾全島が視野に入れ、そのさらに南西端にフィリピン群島が見えてきます。そうです、そうなんです、「バシー海峡」とは、台湾の南の海とフィリピン群島の北の海を繋ぐ海峡のことです。
中国から太平洋に出ようとすると、その船舶の導線はこの「バシー海峡」を通過するのが一番効率的なルートとなります。

<画像の引用:
http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=applep2&p=%E6%B5%B7%E5%B3%A1+%E5%8F%B0%E6%B9%BE+%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3 >

南シナ海に点在する島々を軍事的な飛行場や軍事施設で繋ぎ、南シナ海全海域を「点から面」に変えて、「中国の湖」にするのが中国の目的であると、米国の国防総省などは考えていると言われています。
日本から見ると、「尖閣諸島」や「竹島」だけでも精一杯なのに、これで南シナ海の問題まで抱えたくない気持ちは分かりますが、バシー海峡を中心とした南シナ海が米中関係においてもう直ぐ大きな課題となってくることは明らかです。日本からみると、すぐそこにある地政学的リスク。平和を祈りながら、状況の推移を注目しておく必要があります。

「巴士海峽 (拼音:Bāshì hǎixiá
注音符号: ㄅㄚ ㄕˋ ㄏㄞˇ ㄒ|ㄚˊ
発音: バーシー ハイシア
英文: Bashi Channel
バシー海峡(バシーかいきょう)は、台湾島南端からフィリピンのルソン島間のルソン海峡のうち、台湾島側鵝鑾鼻岬とフィリピン領バタン諸島(バシー諸島)との間にある海峡を指す。バタン諸島以南はバリンタン海峡と呼ぶ。幅は約150km。黒潮が2〜3ノットで北流する。
太平洋(フィリピン海)と南シナ海を結ぶ交通の要所で、国際通信海底ケーブルが存在し、軍事的にも重要である。太平洋戦争後半には、米軍潜水艦が多数配置され、多くの日本輸送船を沈めたことから輸送船の墓場と呼ばれた。」

(Wikipedia: 引用 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/バシー海峡)