啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

グーグルの「アルファベット」

グーグルの持株会社が、「アルファベット」です。
この社名変更にも近いグーグルの変化の理由を読み解くには、東洋経済オンラインに2015年08月11日にITジャーナリストの本田 雅一氏が書いている記事「なぜグーグルは「アルファベット」になるのか〜過去の成功が革新の邪魔になっていた〜」が、非常にわかりやすいです。
まず、本田記事は、
「グーグルは8月10日、大規模な経営組織再編を明らかにした。持ち株会社「アルファベット(Alphabet)」を新たに設立し、その傘下にドライバーレスカー事業などのベンチャー事業をぶら下げ、広告事業を軸とするグーグル(ユーチューブを含む)と並列な関係にするというものだ。」
と、その趣旨を簡潔に説明してくれています。そして、
「共同創業者であるラリー・ペイジ最高経営責任者(CEO)は持ち株会社ともいえるこの新会社のCEOになる。同時に、グループ内で最大事業部門となるグーグルのCEOには上級副社長であるサンダー・ピチャイ氏が就任する。つまり今のグーグルのほとんどの部分はピチャイ氏が経営することになる。」
「また、グーグル共同創業者のセルゲイ・ブリン氏がアルファベットの社長、グーグル会長のエリック・シュミット氏がアルファベットの会長となる。現経営陣の多くはアルファベットの経営陣にシフトし、グーグルに対しては株主としての関与をする関係になる。」
と、その人事的な変更を説明してくれています。「この大胆な改革を受けて筆者が感じたのは、「将来にわたって革新的な企業であり続ける」という、強烈なメッセージだ。」と、自身の感想を述べた後、

「社名に込められた意味とは?」として、次のように書いています。

「まず、社名に込められたメッセージを考えてみたい。
新会社の社名である「アルファベット」を「アルファ」と「ベット」に分解してみる。アルファには「投資における運用者の技量による利益」、ベットは「賭ける」という意味がある。これは成長投資を行う革新的な会社であることをウォールストリートの住人に想像させるものだろう。
さらにアルファベット順に社名を並べた場合、Alphabetはアマゾン(Amazon)やアップル(Apple)よりも前に飛び出す。西海岸のグローバル企業の中で先頭を走っていくという意味も込めているのではないか。」
と、その「アルファベット」の社名に込められた意味を読み解こうとしています。<引用: http://toyokeizai.net/articles/-/80146?display=b >