啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

中東・北アフリカの鉄道網計画

中東・北アフリカの鉄道網計画が徐々に動き出して来ているようです。一つの路線だけでも数兆円のプロジェクトと言われているので、全体構想を考えると破格の巨大プロジェクトと言えるでしょう。
 また、中東と北アフリカが繋がると、ちょうどヨーロッパの向かい側としての新たな巨大な経済圏が誕生する可能性が大です。地理的にはまさにそんなに遠くないので、高速鉄道網の威力が発揮される余地が大きいと思われます。総額何百兆円という超巨大なプロジェクトになるでしょう。
 そのような議論の中で、日本の存在は極めて薄いのは「あれっ!」という思いが強くします。何か理由があるのかもしれません。しかし一方、中国が大きな存在感を示しています。「中国って、そんな高度な鉄道技術があったのかな?」と日本人なら思うともいますが、最近中東で行われたこの高速鉄道のサミット会議でも、中国のリーダーシップには目を見張るものがあります。
 ただ、非常に軟弱な砂漠の上に鉄道を敷くという、まさしく砂上の楼閣とならない鉄道建設には新しい技術が必要なるでしょうから、まさしく日本技術の出番ではないかと思われるのですが・・。