啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

犬の起源:ゲノム比較

ナショナル・ジオグラフィック(National Geographic)のの記事2015年12月22日付けは、「イヌ家畜化の起源は中国、初の全ゲノム比較より: 世界のイヌとオオカミ58頭の全ゲノムを解読、「2つの段階」が判明」との見出しで、犬の起源と家畜化の過程について、記載しています。
「イヌの起源について、有力な説は主に2つある。ひとつは人類が1万年前〜3万2000年前に、おそらく中国を含む東アジア南部のどこかでオオカミの家畜化を始めたというもの。これは、母から子へと受け継がれるミトコンドリアDNAを調べる研究による。そしてもうひとつは、イヌの家畜化が始まった場所はヨーロッパか中東というものだ。こちらはほかの遺伝子マーカー(ゲノム上に分散するDNAの断片など)を調べた別の研究の結果である。」
そういう対立仮説の検証を行うため、イヌのゲノム解読と比較研究がおこなわれたy
「イヌは中国で最初に家畜化されたものの、ほかの地域に広まりはじめたのは約1万5000年前からだった。まずは東アジア南部から中東やアフリカに広まり、約1万年前にヨーロッパに到達して、今日のような多様な犬種が作り出されるようになった。(参考記事:「犬は人が思っているよりもずっと”人間らしい”」」
( http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/122100372/?ST=m_news )

参考記事: