啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「信頼する」ということ

 「信頼すること」の重要さを、噛みしめています。KAUST(アブドラ国王科学技術大学)には、世界135カ国からの人々が集まっています。これは、サウジアラビア主導の国際化をパラダイムとした壮大な実験でもあります。このような大学は、世界にはここだけでしょう。アメリカを越える超多様性の民族性で支えられる科学技術の研究開発。
 母国語がもちろんですが、文化も異なれば習慣も伝統も宗教も全く異なります。教授の立ち上がりつつある研究室も、現時点では7人ですが、国籍はすでに4カ国にまたがります。
 ここで、「人を信じる」とはどういうことか?「信頼できる」とはどういうことか?これには、国際的な共通性があることを「信じて」、信頼していく他はありません。
 ただ、最初に約束事として、共通の認識を持っておかないと、暗黙の了解が成り立たない可能性があります。日本より、ドキュメントにサインをすることが多いのも、仕方がないことかも知れません。