啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

Genome Research誌がIF15をただ気出す理由

 まだ、Hillary SussmanさんがAssistant Editorであった頃、教授は「Genome Research」という国際学術雑誌のEditorial Board Memberをしていました。
 この雑誌がカナダの遺伝学雑誌から名称を変え、編集組織を一変させた最初の頃であったと思います。そのころから、インパクト・ファクター(IF:Impact Factor、過去2年にわたってその学術誌に出版された論文が1編当たり何回引用されたかという指標)が、4〜5あたりから急激に上昇していました。
 しかし、それがPNASなども抜いて、14〜15にもなっているというのは驚きです。実は、やはり着実に品質の高い論文のみの出版にこだわり続けたところに成功の秘密があります。
 教授がAssociate Editorsの一人である「PLoS Genetics」という雑誌も、同じポリシーでIFがどんどん上昇しています。IFももうすぐ10を超えてくるでしょう。
 教授がFounding Editorの「Genome Biology and Evolution: GBE」という国際学術誌も勢いがあり、どんどん上昇しています。姉妹誌の「MBE (Molecular Biology and Evolution)」のIFは10を超えています。教授はMBEのAssociate Editorではありますが、GBEとMBEともに、分野の広がりとともに、論文の「品質第一」という方針が功を奏しています。