一方、「PLoS ONE」という学術誌は、acceptance rate (論文採択率)が約60%という非常に通りやすい雑誌ですが、それにも関らずIFが5に近い4ではなかったかと思います(要確認)。この事業モデルは、学術出版界の常識を一変させました。
この事業モデルは、FEBS Lettersに「FEBS Letters BIO」という新たな雑誌を産みださせました。
この事業モデルは、「著者がお金を払い、読者がただで読む」というもので、これが「Open Access Journal」の事業モデルとして曲解されながらも、そのように認識されています。いままでの「著者がほぼ無料で投稿し、読者がお金を出して読む」というモデルと、全く逆になっています。
つまり、「読者の獲得競争から著者の獲得競争へ」と、国際学術誌の出版のマーケッティングが完全に逆転してしまったのです。
「品質第一の論文出版に固執して突き進む」か、「Open Accessを標榜して著者獲得の事業展開に走るの」か、そのような大きく揺れる潮流の中で、研究者だけが何か置き去りにされているような感じもします。