啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

自宅介護と誰も看取れない「看取り」

 一方、大都会の一局集中に加えて少子化の波が、地方の過疎化に拍車をかけます。つまり、地方の著しい人口減少だけでなく、若い人達が地方にあまりいなくなるという先の見えない人口構造が発生してきたのです。 
 このような状況のなかで、いくら医療や介護の費用抑制とはいえ、老いた世代の最後の「看取り」の段階は、自宅介護を原則とする政策を推進しようとしても、自宅で「看取る」ことができる家族が実際的にはいないのです。
 したがって、現実の社会構造に則した福祉や介護の在り方になっていないのです。