啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

バイオシミラー

 薬には、大きく分けて低分子を化学合成してつくる「化学合成薬」と、遺伝子組み換え技術や最新のバイオテクノロジーを応用して生産される「バイオ医薬品」とがあります。
 風邪薬や抗菌剤など昔からある一般的な薬の多くは化学合成薬ですが、インターフェロンや成長ホルモン、抗体医薬などは、バイオ医薬品の典型例です。
 「バイオシミラー」とは、これらバイオ医薬品の特許が切れた後に、別の会社が先行薬に似せて製造した薬の総称です。「バイオ後続品」などとも呼ばれます。
 化学合成薬の特許消滅後に発売される「ジェネリック医薬品」(後発薬)は最近知られてきていますが、「バイオシミラー」はバイオ医薬品におけるジェネリックのようなものと考えられます。
 「バイオ医薬品」は膨大な開発コストと時間がかかるため、バイオシミラーはある規模の製薬メーカーにとっては魅力的な戦略となるようです。
 それでも、独創的な「バイオ医薬品」に挑戦しようという意気込みが日本の大手の製薬メーカーにあることは、この関連する分野においては非常に期待するものです。
 (参考引用:http://sankei.jp.msn.com/science/news/110123/scn11012319520033-n1.htm