啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

最新版「大学就職率ランキング」ベスト100

  東洋経済オンラインの週刊東洋経済編集部「最新版「大学就職率ランキングベスト100」によりますと、2012年卒の就職率の前年卒に比べてわずかに改善したようです。
  中でも、理系では薬学部の躍進が目覚ましいようです。薬学部は、4年制から6年制に移行した影響で、昨年まで卒業生がいなかったという特殊状況があります。
 しかし、一般には理工系では、国家資格をとって就職に臨むケースが増えており、介護関係の就職率の良さも、その反映と思われます。
 一方、大学院への進学の少なさは、いくつかのところでは若干改善したという話も聞きますが、まだ深刻な問題として考えねばならないと思われます。

<引用:東洋経済オンライン2013/2/18 08:00配信:週刊東洋経済編集部 「最新版「大学就職率ランキングベスト100」>
 「2012年の就職状況は、不況の中で薄日が差す結果となった。大学通信の調査(545大学、卒業生約53万3000人の集計)では、12年卒の就職率は76.1%で、11年より1.7ポイントアップした。
 2008年のリーマンショックが起きる前には就職率は80%を超えていたから、厳しい状況に変わりはない。そんな中でも高い就職率を示している大学・学部はある。文系・理系別のランキング、地域別のランキングでそうした大学と傾向を見ていこう。
 対象は卒業生が100人以上の大学・学部だ。まずは理系ベスト100。トップは城西国際大学・薬で就職率は100%。以下、東京理科大学明治薬科大学の薬が98.8%、静岡県立大学京都薬科大学の薬が98.7%の高率で続いている。ベスト10にランクインした11校のうち10校が薬学部だ。」
 「薬学部が躍進した背景には、2006年から薬剤師国家試験の受験資格を取得するための修業年限が、4年から6年に延びたことにある。今年、6年制に移行してから初の卒業生が出たが、昨年までの2年間は新卒の薬剤師がおらず、企業は採用できなかった。そのため、不況下でも超売り手市場となり、薬学部の就職率が高くなった。この薬学部の躍進が、全体の就職率を押し上げた一因となっている。
 薬学部だけでなく、理学療法士作業療法士などを目指す医療技術系学部の就職率も高い。ランキングでは14位に文京学院大学・保健医療技術、15位に首都大学東京・健康福祉、18位に藤田保健衛生大学・医療科と甲南女子大学・看護リハビリテーションが入っている。全体を見ると、医療系学部の就職率が高くなっていることがわかる。
 このほかでも工学系、農学系がランキングに出てくる。工学系では工学部の単科大であるが6位の富山県立大学、23位の福井大学・工、25位の岡山大学・環境理工など。農学系では34位の名古屋大学・農、38位の秋田県立大学・生物資源科などだ。」
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130218-00012878-toyo-nb