啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

オバマ大統領の再選

 本日の午後3時半頃(日本時間)に、米国の大統領選挙でオバマ大統領の再選が決まったという報道が一斉に流されました。
 実は、今朝にはCNNを初め米国の主要なマスメディアが、大勢はオバマ再選を報じていましたので、その予想通りであったということでしょう。 
 教授関係のことでいえば、オバマ再選で米国のNIHのフランシス・コリンズ所長の再任もこれで確実になったと思われます。 
 4年前に、早朝にバチカンからローマ空港まで同じタクシーで向かったとき、NIHGRのディレクターを辞めたばかりのコリンズ博士が、「タカシ、昨夜のニュースを見た?オバマ候補が大統領に当選したんだ!この3ヶ月ほど彼のサイエンティフィク・アドバイザーを務めていたんだ。」と、上機嫌で話してくれたのを、昨日のように覚えています。
 「フランシス、コングラチュレーション!」と教授が返したとき、これで彼はNIH所長を確実にしたという意味の祝意を含んでいたことは、彼自身が一番分かっていたと思っています。
 この彼のNIH所長の再任で、「プレコンペティティブ」概念の活用のもと、ゲノム科学の創薬や医療への応用研究を、NIHはさらに加速させるものと思います。 その意味では、本当の基礎研究への予算配分は、日本と同様に、さらに苦しくなっていく可能性があります。